
中野坂上デーモンズ
新しいものと古いものが混ざり合った結果、古いものが新しいものを喰っちゃった。そんなイメージを劇団ドラハには持っている。たった3本しかドラハと共に過ごしていない私の感触だが、どんな芝居を作っても俳優達から求めてもいないのに“アンダーグラウンド”な匂いが滲み出てくるのだ。出身もキャリアも全く違う人間達なのに劇団が集うと何処から共なくアングラの暗くてじっとりとした熱が沸き始め、気がつくと異様なドラハの臭気に飲み込まれている。この暗い熱風はハマるひとにはハマる。共に作った3本のいずれに置いても、客席に得体の知れない熱狂を巻き起こす瞬間を目の当たりにした。無論、ハマらないひとには全くハマっていない。でもそこが推せる。ドラハ達はもちろん全員にハマりたいのだが本人達の意志とは関係なくダダ漏れの“黒い演劇愛”は観るものを選ぶ。私はそこが好きだ。それで良いと思う。みてくれはイケてるが中身のない人気集団になるよりも、どれだけ外見がダサくても内側に恐ろしい怪物を飼っている、そんな異形の集団であり続けて欲しい。劇団ドラハと芝居をするといつまでもそんな姿を望んでしまう。言葉にしづらい歪な魅力がこの劇団には確かにあるのだ。それは決してSNSのビジュアルでは伝わらない。是非、その目で劇場へ。ハマれるかハマれないか、ドラハを味わいに来て頂きたい。